スタジオジブリから宮崎駿監督の新作が発表されました。
2023年7月14日(金)に、新作長編アニメーション映画『君たちはどう生きるか』が公開されます。
しかし宮崎駿監督といえば、「引退宣言をしていたような…」と思われた方も多いと思います。
宮崎駿監督は2013年に引退していますが、2017年に隠退を撤回しています。
さらに、過去にも引退をほのめかしては撤回するということが何回かありました。
そこで「宮崎駿の引退回数は何回?撤回理由は何でなぜ繰り返すのか?」と題して、宮崎駿監督の引退回数や撤回理由は何だったのかを調べてみたいと思います。
では、早速見ていきましょう!
宮崎駿の引退回数は何回で理由は?
宮崎駿監督は、現在までに4度の引退宣言をし、すべて撤回していたことが確認できました。
過去の引退宣言のタイミングや撤回理由についてみていきましょう!
①1984年:「風の谷のナウシカ」公開直後に引退
この時の宮崎監督の引退発言について、スタジオジブリプロデューサーの鈴木敏夫さんが自著で以下のように語っていました。
風の谷のナウシカの完成後に、「もう二度と監督はやらない。友達を失うのはもういやだ」と言ったそうです。妥協なく作品に打ち込むということは、一緒に作品を作る同士(友達)に相当厳しいことを要求するわけで、当然キツイ言葉も飛んだでしょう。求めるクオリティーは尋常ではないからです。
引用元:「天才の思考」鈴木敏夫
当時のアニメーション業界で宮崎駿監督と高畑勲監督は、
「いいものは作るけれど、二人が去ったあとはペンペン草も生えない」
と、敬遠されていたそうです。
そんな過酷な状況を乗り越えて作品を世に出しているので、気持ちが燃え尽きてしまい【引退】という言葉が出てしまったのかもしれませんね。
この引退発言は、翌年にスタジオジブリが設立されたことで立ち消えになっています。
②1997年:「もののけ姫」完成後に引退発言
宮崎監督の引退が最も話題となったのがこの時で、3度も引退を口にしていました。
1度目は「もののけ姫」の制作発表の場です。
記者から『次回作はなんですか』との質問がでたそうですが、この時はもののけ姫も出来ていない時でした。
この発言に怒った宮崎監督が『これが最後だと思ってつくってます』と発言したことが引退宣言という扱いになってしまったようです。
2度目は「もののけ姫」の完成報告会見の場で、『未練があるうちにおさらばしたい』と引退を口にしました。
さらに、作品完成後の打ち上げの際でも『これが最後の作品になる』と発言していました。
当時の宮崎作品製作の最高責任者(故徳間康快・徳間書店社長)の強い要望もあり、翌年には引退を撤回。
③2001年:「千と千尋の神隠し」の完成記者会見引退発言
国内外で大きな反響を呼んだ作品ですが、完成記者会見で『もう長編アニメ映画は無理ですね』と発言し、これが引退宣言として扱われました。
2004年「ハウルの動く城」で細田守監督降板の後を引き継ぐ形で復帰しています。
④2013年:「風立ちぬ」の公開後に引退会見
宮崎監督はこの作品の公開後に、「長編アニメーションを引退する」という会見を都内で開きました。
「何度も『辞める』と言って騒ぎを起こしましたが、今回は本気です」
『風立ちぬ』は前作から5年かかった。次はもっとかかる」。そう語った宮崎監督は眼鏡を外して机に顔を近づけ、「こうして描かないといけなくなった。集中力が減った。加齢によって発生する問題はどうしようもない」。
引用元:Yahoo!ニュース
この時の会見では、長編アニメーションのみ引退するということで、今後全く携わらないという意味ではありませんでした。
それでも海外メディアでは大きく報じられ、ジブリ作品や宮崎駿監督の世界的な人気を証明することとなりました。
2017年5月にスタジオジブリの公式サイトで、宮崎駿監督の新作長編アニメーション映画のスタッフ募集の発表がありました。
これにより、宮崎監督の復帰が確定しました。
復帰の理由としては、
「つくるに値する題材を見出したからにほかなりません」
「年齢的には、今度こそ、本当に最後の監督作品になるでしょう」
と語っていました。
宮崎駿は引退撤回をなぜ繰り返す?
宮崎駿監督が何度も引退を撤回するのはなぜなのでしょうか?
理由としては、以下の3つが考えられます。
①気持ちが燃え尽きてしまう
もっとも考えられる理由として、気持ちが燃え尽きてしまうということがあります。
1つの作品を完成させるために、精神的にも体力的にもかなりの負担がかかっています。
それゆえに、燃え尽き症候群のような状態になってしまい、【引退】という考えになってしまうのかもしれません。
全力で作品に取り掛かてやり切ったら、次のことなんて考えられませんもんね。
②注目を集めたいから
単純に作品の集客率を上げたいからということが考えられます。
完成させた作品を多くの人に見てもらいたいと思うのは当たり前のことだと思います。
今や「世界の宮崎駿」ですから、そんな人物が進退を表明すれば公開中の作品に人は集まりやすくなりますよね。
最近では≪引退詐欺≫とも言われているので、もし本当に集客狙いであればそろそろ潮時なのかも知れません。
③若手育成
宮崎駿監督は第一線で活躍し続けていますが、2022年に81歳を迎えました。
まだまだ宮崎作品を観たいというファンも多いですが、今後のアニメーション界を考えると、若手育成は避けられませんよね。
自分が退くことで若手にチャンスを与え、アニメーション界を盛り上げようとしているのかもしれません。
そうだとすれば、宮崎監督はかなりの策士ですね!
宮崎監督が引退や撤回を繰り返す理由は3つほど考えらえれました。
しかし、宮崎監督はしばらくしてから創作意欲が湧き復帰しています。
監督の創作意欲がなくならない限りは、まだまだ引退詐欺は続きそうです…
まとめ
「宮崎駿の引退回数は何回?撤回理由は何でなぜ繰り返すのか?」と題してまとめていきました。
宮崎駿監督の引退回数や撤回は4度あることが分かりました。
撤回理由は様々でしたが、新作公開のタイミングで引退を匂わせる発言が飛び出すので、最新作でも注目ですね!
なぜ繰り返すのかは定かではありませんが、個人的には、「もうやらない」「やっぱりやりたい」という気持ちはどちらも本物で、それを思ったときに口に出してしまっているだけなのではと思います。
最新作でも引退詐欺が飛び出しそうなので、公開を楽しみに待ちましょう♪
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